生成AIに丸投げすると開発できるようになる?実際にやってわかった最低限の土台の大切さ

生成AIがコードを書いてくれる時代になって、自分で理解しなくても、ある程度は開発できるのではと感じることがありますよね。
わたしも最初は、とても近い感覚を持っていました。

実際、AIに修正や実装をお願いすると、とても速く前に進める場面があります。
これは本当に助かるんです。
とはいえ、やってみると、便利だから全部任せればいいという話でもなかったんですよね。

むしろ、任せきりにしたときのほうが、何が起きているかわからなくなってしんどい場面がありました。
今回はその体験から、生成AIを活かすために必要だと感じた最低限の土台について、実感ベースで整理します。

目次

この記事のまとめ

  • AI任せだけでは開発は身につかない
  • 読んで試して判断する力が要である
  • 土台の有無でAI活用の質が変わる

AI任せだと全体が見えなくなる

生成AIに修正や実装を依頼すると、助かる場面がたくさんあります。
実際、わたしも、ここをこう直したいですと伝えて、コードを書き換えてもらう流れは何度も使ってきました。

ただ、その結果がいつも意図どおりだったかというと、正直そうでもありませんでした。
直してほしかったところは変わったけれど、別の場所で思っていない挙動が出ることがあったんです。
使っていると、こういうことは普通にありますよね。

なので、また修正を依頼します。
そうすると今度は、さらに別のズレが出る。
こういうやり取りを何度か繰り返しているうちに、だんだん いま何が起きているんだっけ となってきました。
便利なはずなのに、逆に全体が見えなくなっていく感じです。

しんどかったのはここでした。
どこを編集したのか、何が原因だったのかを自分で追えなくなると、修正が当たったのか外れたのかの判断自体が難しくなるんです。

攻略本だけでは前に進めない

途中から、これってそもそも何なんだろうと立ち止まる場面が増えました。
AIが返してくれた内容を読むことはできても、その変更が全体の中でどういう意味を持つのかが、頭の中でつながらなくなる瞬間があったんです。

その結果、むしろ自分で直したほうが早いなと感じる場面も増えてきました。
もちろん、AIに頼む価値が高い修正もあります。
ただ、小さい変更まで全部AI経由にすると、説明と確認だけで時間が溶けることがありますよね。
この負荷はじわじわ効きます。

この感覚って、ゲームの攻略本に少し似ているなと思いました。
攻略本はすごく役に立ちますし、これまで何度もお世話になってきました。
どこへ行けばいいか。
何に注意すればいいか。
細かく書いてありますよね。

でも、攻略本を手に入れただけではゲームをクリアしたことにはならないんですよね。
実際に旅に出て、敵を倒して、失敗して、経験値をためる工程は自分でやるしかありません。
開発もとても近いと感じました。
AIは強い攻略本ですし、道案内もしてくれます。
でも、ボス戦そのものを代わりに体験してくれるわけではありませんでした。

土台があると変更を追いやすい

一方で、完全に手詰まりにならずに済んだのは、これまで独学でサイトを作ってきた経験があったからだと思っています。
時間はかかっていても、その積み重ねがとても助けになりました。
遠回りに見えても、やってきたことはちゃんと残るんですよね。

たとえば、ターミナルやCLIでの操作が少しわかること。
ここでいうCLIというのは、マウスではなく文字の命令で操作する方法のことです。
ファイル構造がなんとなくわかること。
どのファイルがどんな役割を持っていそうかを追えること。
こうした最低限の土台があるだけで、AIの提案や変更内容をある程度たどれました。

もしこの土台がなかったら、修正結果を見ても、たまたま直ったのか、別の問題が起きているのかが判断しにくかったと思います。
仕事でもそうですが、何が起きているかを少しでも追えるだけで、不安の質が変わります。

読んで試して判断する力が要

わたしが今回いちばん大事だと感じたのは、AIに答えを出してもらうことそのものではありませんでした。
返ってきた答えを、自分で読んで、試して、判断できることです。

AIは道を示してくれますし、とても優秀です。
ただ、その道が今の自分の目的に合っているか、回り道になっていないか、別の落とし穴がないかは、自分でも見ないといけません。
ここを手放すと、便利さのはずが逆にコントロールしにくくなるんです。

昔に比べると、学習コストも情報収集の時間もとても下がりました。
欲しい情報にすぐたどり着ける今だからこそ、読むだけで終わらせず、経験として積み上げていく人が段々と成長していくんだなと思います。

少しずつ経験値をためればよい

ここで言いたいのは、AIに丸投げするなではありません。
むしろ逆で、便利な道具だからこそ、使う側に最低限の理解があるかどうかで活かし方がとても変わる、という話です。

最初から全部わかっている必要はありません。少しずつで十分です。
・わからないことを調べる
・人に聞く
・小さい修正は自分でも触ってみる
そうやって経験値をためていくと、AIに使われる側ではなく、AIを使いこなせる側に近づいていけるはずです。

もし今、AIがあるなら自分は理解しなくてもいいのではと感じているなら、一度だけでも自分で変更箇所を追ってみるのがおすすめです。
そのひと手間が、あとでとても効いてきます。

・まずは少し触る
・少し追う
・少し理解する
その積み重ねで十分なんですよね。

同じように挑戦する人や仲間が増えたら、わたしとしてはとてもうれしいです。
AIがある今は、昔よりずっと挑戦しやすいですし、そのチャンスを読むだけで終わらせるのは、少しもったいないなと思っています。

Web・業務の相談

何から始めるべきか迷っている方へ。
状況整理から、ひとつずつご相談いただけます。

LINEで相談する
LINEで相談