自分用ダイエットアプリを作ったら痩せるよりごほうび管理が本質だった

最近身体が重たくなってきたので、ふと「体重を記録する自分専用のアプリを作ろう!」と思いたちました。

実装の経験が詰める&痩せられる(かもしれない)なんて一石二鳥ではないですか!
毎日の数字を残していき、少しずつ変化を見ていくようなダイエットアプリ。
探せばあるのですが、せっかくなら自分で作り、愛着を持ってダイエットを始めようかなと!

でも整理していくうちに、どうも違うなと感じ始めました。
本当に困っていたのは、体重管理だけではありませんでした。
飲酒、外食、甘いものとどう付き合うか。
そこに納得感を持てていないことのほうが大きかったんです。

そこから、減量アプリというより、ごほうびチケット制の記録アプリへ発想が変わりました。
今回は、その軸の変化で見えたことをまとめていきます。

目次

この記事のまとめ

  • 体重管理より付き合い方の設計が軸だった
  • ごほうび管理にすると感情面の価値が出やすい
  • 課題の言い換えでアプリの個性は立ちやすい

最初は体重を記録する想定だった

出発点は、とてもわかりやすいものでした。

・体重を記録する
・食事や運動も一緒に残せるようにする
・変化が見えるようにする

ダイエットアプリとして考えるなら、まずここから入りますよね。

実際、わたしも最初はそのイメージでした。
数字を記録して、振り返って、改善する。
機能としても説明しやすいです。

ただ、この説明だと、どこか普通なんですよね。
体重管理アプリとしては成立していても、自分が本当に作りたいものの輪郭がまだ見えていませんでした。

本当の課題は体重より納得感だった

整理していて見えてきたのは、困っていたのが数字そのものではないことでした。

体重が何キロか、そこから何キロ減ったか、そこももちろん気になります。
ですが、実際に引っかかっていたのは、
・外食したときの後ろめたさ
・甘いものを食べたときの罪悪感
・お酒を飲む日のコントロールのしにくさ
そういう感情のほうだったんです。

つまり、減らしたいのは体重だけではなくて、嗜好品との付き合いのほうでした。

ここが見えたとき、体重を管理するアプリという説明では少しずれていると感じました。

ごほうびチケットで意味が変わった

そこから出てきたのが、ごほうびチケットという考え方でした。

我慢したから何かを解禁する、というより「自分で決めたルールの中で使えるごほうびを持っておく」ことを前提で記録していく形です。
この設計に変えると、アプリの意味がかなり変わりました。

単に体重を減らすための記録ではなく、どう付き合えば気持ちよく続けられるかを整えるための記録になりました。
機能は似ていても使う理由が変わる、この違いは思った以上に大きかったです。

数字を見るだけだと、増えた減ったで気持ちが揺れやすいです。
でも、ごほうびとの付き合い方まで含めて設計すると、記録する意味が少し前向きになりますからね。

罪悪感が軽くなることが、このアプリらしさだった

やってみて見えたのは、このアプリの価値は「記録できること」だけでは弱いということでした。

体重を記録できるアプリはすでにたくさんありますし、生活習慣を記録するアプリもあります。
その中で、自分の中で一番しっくりきた言い方は、罪悪感が少し軽くなるでした。

今日は外食した。甘いものも食べた。
でも、それを単なる失敗として扱うのではなく、どう使うかを自分で選べる。

この感覚があると、続けやすさが変わります。

アプリの価値は、機能一覧で説明するより、使ったあとにどんな気持ちになれるかで表したほうが伝わりやすい。
今回はそのことがかなりはっきり見えました。

何を減らすかより何と付き合うかで考えた

個人開発で詰まりやすいのは、普通のアプリになってしまうことかなと思います。

機能としては成立している。でも、差別化が弱い。
説明しても、よくあるものに見えてしまう。

今回も最初はそこに近かったです。

ただ、テーマを「何を減らしたいか」ではなく、「何とどう付き合いたいか」で言い換えると、軸が一気に立ちました。

体重を減らしたい。
だけで終わると、よくある管理アプリに寄りやすいです。

でも、
・飲酒や外食とどう付き合いたいのか
・甘いものをどう楽しみながら続けたいのか
そこまで掘ると、アプリの個性が出やすくなります。

表面的な課題の奥にある感情や行動のズレを掘り直すこと。
そこが言い換えられると、プロダクトの軸はかなり強くなります。

一般的な期待値とは少しずれるから説明は必要だった

もちろん、デメリットもありました。

ごほうびチケット制の発想は、一般的なダイエットアプリの期待とは少しずれます。
体重を減らすための厳密な管理を想像している人には、最初は意図が伝わりにくいかもしれません。

だからこそ説明は必要ですし、その説明があると、逆にこのアプリの価値は見えやすくなります。
ただの体重管理ではなく、納得感を持って続けるための記録アプリなんだと伝えられるからです。

最初は体重管理アプリとして説明していました。
でも、それだと本当に解決したいことが言葉に乗りませんでした。

今は、痩せるためのアプリというより、ごほうびとの付き合い方を整えるためのアプリと捉えたほうがしっくりきています。

よくあるテーマでも、何を管理したいのかを言い換えるだけで独自性は出ます。
もし今、普通のアプリになってしまう感覚があるなら、機能を増やす前に「その奥で本当に整えたいものは何か」を掘り直してみると、景色が変わるかもしれませんね。

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